好きです、町外れ食堂 「一福家」(宮城県村田町)

たまに通る道で見慣れた町通りの風景。
あれっ、ここって??とあるとき突然気づいて、ここはこんな風景だったかなあ、と曖昧な記憶をたどって
妙な違和感を覚えるときがあるね。
改めて見てみるとなんか違うな、でもいつもとおんなじ眺めだなぁって。
そんな時は往々にして、自分の記憶違いだろうって無理にでも納得してけりをつけてしまおうとすることってないかな。

それは、おそらく勘違いではなくって、
直感した違和感のほうがおおよそ90%以上は正しいのだろうと考える乙さんだが。

その風景を大まかに見ればそれまでの記憶とほぼ同じだろうが、細かく見てみるとどこかが少しは違ってるはず。
それも、当人すら気づかない意識しない裡に関心や興味を持ってみていた部分がね。

それがデジャヴ(既視感)になってしまうと話がややこしくなってくる。


村田町の町中に入る南の方に、広い駐車場のなかにぽつんと小さな店が一軒だけ建っている場所。
山中で出会えばなんとも思わないだろうが、ここで見る限り、
取り敢えず建てました感が充満していて、さて内はどうなってんだろうと興味をわかせる店構え。

狭い玄関からはいると、テーーブル席4席、小上がりに3席。

夫婦と思われる2人が一生懸命切り盛りの様子。

基本はラーメンでセットでどんぶり類がでてくるメニュー

ラーメンはなんと400円。他でも650円までの範囲。
これは良いんではないでしょうかと、
ラーメンのセットは餃子、チャーハン、カレー、かき揚げなどが650円。
カツ丼と焼肉丼で750円。それ以上のものはない。

ここは定番コンビネーション、ハイエンドメニューのかつ丼でラーメンセット 750円を。

一福家2

ラーメンは、スープが少ないものの麺量はほぼ1人前。

一福家3

 さて味の方はといえば、これがなかなかのもの。

 豚骨清湯に煮干しが香る出汁。あっさり味。

 ロースチャーシューも大振りのが1枚までついてくる。

 麺は中太のかんすいたっぷりでやや柔らかいがこんなものかな。





カツ丼は、小降りのどんぶりにご飯が山盛り、その上に卵で閉じたかつが4切れほど乗っている。
一福家4

 刻みのりがトッピングは得点高いね。

 ロース肉は厚みもあり赤身肉もしっかりあって、
 8分目ほどのボリューム。

 なので、たべ終わる頃にはチャーシューが食べたくなるような
 飽きがでるほどのボリュームだ。






トータル バリュー感 大。

さすがに、これでは近隣や地元のリピーター御用達だろう。

一福家1


味、価格、店構え、店内の雰囲気、メニュー、佇む場所、など。
何処を如何見ても町外れにある食堂、その典型。好きだなぁ、こういう雰囲気。



中華料理と中国料理の違いになにするものぞ「四川チャイナ」

違いはあるんだろうけれども区別のはっきりとつかないものって身近にけっこうあるよね。

アザラシとアシカ、おかまとニューハーフ、おにゃんこクラブとAKB48(乙さん世代だけか?)、超高級技巧マジックと超常能力、ユニセフとユネスコ、ざるそばともりそば、「アンタッチャブル」の山崎さんと「フォーリンラブ」のバービーさん(テレビでけっこう言われてるね)、
コゴミとゼンマイ、軽度の風邪と強烈なアレルギー鼻炎、カフェオーレとカフェラテ、雑炊とおじや、「ニュースウオッチ9」(NHK)の井上あさひさんと「報道ステーション」の小川彩佳さん(日刊現代の記事による)
夏みかんと伊予柑、橋下氏と小泉氏の強権手法、信号の青を緑色と言ってしまう、咄嗟の左と右(これも乙さん世代だけか)、
...と思いつくだけでもまだまだ。

前出のH.T.氏とその仲間たちと以前に「会合 夜の部」で一緒していたとき、将にそんな話題。
あとからあとからと事例噴出。盛り上がらないわけがない。
相変わらずの無為徒労的に時間と体力を使い果たす頃、いつものプロセスどおり「では...」とまとめにはいる。

ところがその矢先、HT氏から緊急動議が。
曰く、「中華料理と中国料理の違いは?」
これには、全員ちょっと待てよで、帰り支度しようと立ち上がった輩はいったん座り込み、最近めっぽう近くなったトイレから帰ってきた輩は事態がのみこめず立ちすくんだり。

このあと、再び延々と結論のでない話で盛り上がったのは言うまでもないし、記憶もない。

基本は店によってそれぞれ何れかを名乗ってるのが通常だけども、両方表示してることもあったりして、なにが何やら一向に判然としない。
これだけ身近でよく食べてるんだから、一応区別をしておこうと思うんだけどね。

結論から言うと「中華料理と中国料理」の違いは、諸説云々あるが、明確な定義はないようだ。

あるところでは、「中華料理」は中華思想に出自する現在の中華人民共和国の漢民族の料理で、
「中国料理」は征服したモンゴルやチベットなどその他の種族を含めた料理、と分類してる人もいるようだが。

しかし、ここ日本に於いてはそんなレベルの話ではないようだ。
料理の専門家(?)によると違いはなくて、その言葉の持つイメージの差、程度のもので「中国料理」の方が「中華料理」よりも高級らしく聞こえる、と言う。

確かに、日本人向けにアレンジやカスタマイズされた味付けや調理によるラーメン、餃子や**飯などの染みの深い大衆料理を、往々にして「中華料理」と呼ぶことが多いかな。

暖中1-2

   「中華料理」表示の一例(本文内容とは直接関係無し)












一方、中国料理と呼ぶ場合は、本格的な中国本来、伝統的な料理を指し、中華4大料理の中に類別されるような料理、北京ダック、小籠包、麻婆などで手の込んだ高級感のあるイメージ。

一説によれば作り手の来歴による見方でこうもいえるという。
中華料理は戦後、多くの中国人が日本にやって来たが、もともと自分たちが食べるための料理だったものを、稼ぐために日本人相手に料理店を開き、家庭料理のシュウマイ・餃子・ワンタンなどを出していた。
もともとコックでもない人々が開いている店が多く、本来とは違う食材などで日本人にあった味つけをして進化してきた。
つまり、華僑が中国料理を日本人および日本にいる中国人にあわせて変化させた形で広まったの中華料理と言う事になるね。

中華料理が現地にあわせて進化した庶民的家庭料理であるのに対し、中国料理は古くから伝わる宮廷料理や伝統料理を、日本に渡った一流の中国人のコックたちが代々形作ってきて、その流れを汲んで普及し現在ではレストランなどでネームバリューをもっているところが多い。

DSCN6133-800.jpg

   「中国料理」表示の一例(本文内容とは直接関係無し)












よく言われることだが、一流の中国料理を自負する人は、中華料理の表記を嫌うようである。

結局よくわからないというのが実情で、店名に冠する表記もこんなことを知って眺めればまた楽しい哉、というところ。


さてと近頃、なんだかんだとサーベイしている「麻婆豆腐」たるものはこの点から見てさては如何にと
麻婆豆腐が中国料理で麻婆飯が中華料理だったりして、などと相も変わらず徒労に終わりそうなことを思っている乙さんですが。

だからというわけではないけれど「四川チャイナ」
ここはそのどちらに当てはまるんだろうか、などと如何でもいいようなことを、独り語ちながら訪ねたのはまだ寒さが残る頃のこと。
四川と冠するからにはなんとか訪ねなくてはと思っててところ初訪店。

ランチメニューのワンプレートランチ840円が人気のようでまずオーダーはすべてこれだったようだ。
5、6種類から選べ半ラーメンがセットされる。
乙さんの目的はただ一つなので、迷うことなく麻婆定食 950円。

麻婆飯を所望したが何故か叶わず、定食で。

定食は、麻婆豆腐にサラダ、スープ、ご飯、白菜漬け、ヨーグルトがセット。

四川チャイナ1


そのままで、或いはご飯にかけて、はたまた麻婆豆腐に入れてとバリエーションを楽しめるので定食の方がいいね。
四川チャイナ3


さて、味はといえば、特徴ある美味さが感じられる。
辣油とニンニクで辛みの強いむせかえる様な香り。
花椒の香りはなくて痺れ感もないが、続けて食べたくなるような刺激がある。

トウチもちゃんと入って出来は上々と思う。

絹ごし豆腐の白さと食感が舌やすめだ。

挽き肉はたっぷりと輪切りネギもふんだんで味わいのバックアップが緻密。

四川チャイナ2

このレベルならこの場所でもお客さんがいっぱいになると思った。

古びた吉岡の町並みに大きな建物に大きな装飾で目立つね。
四川チャイナ41

開店早々で団体客2組、個人客2組がすでに入っている。
その後は0時前でテーブルは満席、カウンター半分ほど。
その他に、個室座敷が3席。2階にも席はあるようだが。

陣屋の屋敷で昼の振舞 「陣屋」(宮城県柴田町)

宮城県南、柴田町で昼時ともなれば、完璧に昼ご飯処選択肢ベスト3にはノミネートされる「陣屋」です。

そばと和食の店、
店名のとおりの店構えや中庭ががかなり風情があり、それだけでも一見の価値ありと思うが。

陣屋4  陣屋5
    門構え くぐって左手が玄関                       年季の入った練り鉢


見ればそれなりの豪華さと品格で圧倒するメニュー。

知らずには入れば、ちと戸惑うこともあるかもしれない。


だが、実態はかなりのリーゾナブルさとバリュー感をもつランチを有する処。

で、地元の近隣官公庁や商店街、民間企業、団体や家族などで賑わっている。

実は知る人は知る600円ランチ。

ランチ明細は以下のとおり。
天丼セットか日替わり弁当。何れもそばが付く。
天丼セットは天丼とそばの組み合わせで、どっちかが一人前でもう一方は半人前のボリューム。
それで呼び方が違ってくるので注意ね。

本日は天丼とミニかけそばで。もちろん、ミニ天丼とそばセットもあるからね。

陣屋72

 天丼は、けっこうな大きさのエビが3本、

 厚みある椎茸、ししとう、さつまいもの天ぷらが
 あっさりのたれでご飯に適量かかっている。

 程よく滲みこんだ甘口たれ

 ちょっとは油っぽいがまずまず。





かけ、もり選べます。
山菜種かけ
陣屋3

そばは細打ち、七三ぐらいの色黒で抜き身挽きぐるほどの濃さと食感。
のど越しにそばの香りもそれなり。
茹で加減柔らかめでねっとり感が少しばかり残っていたのが残念。
コシもそれなり。
甘いあっさりつゆ

天丼、付け合せのそばと思えば上々。

もりで本格的に食べてみたい。



陣屋構えの店内は大広間座敷60人ぐらいは一堂に会すことができる広さ。
以前は各人お膳スタイルだったが、きてみたら寺子屋スタイルの机の並びになっていた。

鎧兜や大きなセンスが所狭しと飾られている。
陣屋1  陣屋2

廊下には江戸浮世草子のそば絵が並んでいるのを眺めるのも亦楽し。

多人数団体向きに、離れが2部屋あって集まりには最適。いい感じで食事ができるね。

陣屋6
 
 店の裏側、駐車場から見てもいい雰囲気の造り

忘れたころに、街の喧騒に飽きたころに訪ねてみたくなる。

「安かろう・悪かろう」が「安・懐かしい」に変わるとき

往々にして2,3才の子供やペットの顔や様子をみて(人様と動物を同列の括りに扱って悪いんだけれど)、見た感じどう感じてもブサイクと判断せざるを得ないなんだけど、なぜか愛嬌があってついつい惹かれてしまう形相ってあるね。
いわゆる「ブス・カワイイ」というやつだ。

「ブス=見難い」から「ブス+可愛い」への心理的変換は、集団的ヒエラルキー感情に基づく差別論理を、人本来がもつ平等性により何とか救おうとする志向の表れ。(なんて人間的なんだろう。)
これが働いて差別論理を緩和して自分たちと同じ括りに取り込もうとする連帯感が「見難い」という直接的な感情を避けて、その周辺にあいまいな概念として存在する「可愛い」や「気になる」、「飾って置きたい」などの曖昧模糊とした感覚で差別論理を包み込み、感情回避して自分の道徳的人間性を確認する行為だろう。


おっと、今から3,40年前の大学なんかから聞こえてきそうなアジテーションっぽくなってしまったね。

気分的に興奮すると、昔のそんな思いがふつふつと沸いてきてついつい理屈っぽくくなってしまう乙さんでした。


そんなことはどうでもなんだけど、そんな「ブス=可愛い」の心理的変換と同様の現象が食べものにも起こったという話。
言ってみれば「チープ=まずい」と云う括りが「チープ=懐かしい」という感覚の変更が可能になるメニューがあった。

基本、竜田揚げは大好きだからね。

サンマ竜田揚げ丼 419円+ミニそば105円

まるまつ1


サンマ竜田揚げ。
まるまつ2

 如何にも冷凍然としているが

 甘いたれがかかって温くなると魔法のように

 それなりの食感となる。








で、なかなかいい具合だ。
冷めるとにおいが多少気にはなるが、暖かい内にささっと食べてしまえばそれなりのものだ。

しょうがの千切りがが散らしてあるのは高得点。

それとべた付いてはいるが刻みのりもたくさんまぶしてあってこういうの好きだな、いい食感。

そばは+100円とは思えないクオリティー、さすがにそばを謳う店かな。

まるまつ3

 立ち食いやパーキングで
 出されるそばに比べればかなりの大差。

 そば粉50%位は入ってそうだしね。

 茹でもそれなりだし。







そんなメニューが「和風レストラン まるまつ」にあった。

「安かろう、悪かろう」が「安・懐かしい!」になるとき、乙さんはほくそ笑みながら独り語ちる。


「海味亭  味かん」のAランチ (宮城県名取市)

夜の部にも訪店してよかったですよ。

近頃なんだかとっても混んでいるような気がする。
なので、けっこう早めの時間に行かないと待ち列に中に入ってしまうが、
よほどの目的がないと並んでまで食べようとわ思わない気分になってしまう乙さんだ。

それだけ人気店だってことなんだろうけどね。
何故かよく、団体さんにでくわすことが多いね。

何れ人気が出てくると回転がよくなって、商品のクオリティーがあがるってのが一般則なので
それに適ってほしいと思う。

いい感じの客捌きと雰囲気そしてジャストな料理が食べられる、出かけてはずれのない店のひとつなんだね。


さて、この時間だ、いつものボックス席に通されて、いつもの御用達Bランチ 680円

かと思いきや、Aランチ750円にこの日は軍配が上がった。

ミニ海鮮丼ととろろそばセット

味かん

こちらの「大漁海船丼」1380円を食べた前出のS.S.氏が
「これははいい」と絶賛していたので、
(彼は大概のものをこれはうまい、とコメントするのだが)
ミニ海鮮丼でも同様のクオリティーだろうということでチョイス。








選択に間違いはなかったようだ。
ねたは、種類でいえばややプア感もするがそこは其れ。
マグロ赤身、中落ち、エンガワ、カンパチ、たこ、イカ、さば、オクラの小降り刺身が酢飯に乗っている。
ミニのどんぶりとはいいながら結構ご飯が詰まってた。
新鮮さもまずまずでさすがの味かん。


そばは柔らかくねっとりしていて小麦つなぎ感丸だしで、むしろおつゆの代わりと認識すればそれで十分。
そう考えれば、ボリューム1人前近くのたっぷりに満足できるかな。